注文住宅の土地探しはどうすれば良い?ハウスメーカーに依頼する方法もある?

注文住宅の土地探しはどうすれば良い?ハウスメーカーに依頼する方法もある?

「注文住宅の土地の探し方が知りたい」
「土地探しと施工会社探しはどちらを先にするべきなのかな」
注文住宅をご検討中の方で、このように考えている方はいらっしゃいませんか。
そこで、今回は注文住宅の土地探しについてご紹介します。
この記事が参考になれば幸いです。

□注文住宅用の土地の探し方をご紹介!


1.住みたいエリアを決める

通勤先や通学先と近いのか、住み慣れたエリアが良いのか、新天地でも良いのかなど大まかなエリアを絞りましょう。
そうしなければ、土地探しを依頼する不動産会社を選べなくなってしまいます。

2.資金計画を定める

土地探しの前にしっかりと資金計画を立てることが重要です。
漠然とした予算のまま探し出すと、土地購入費が全体の予算を圧迫し、計画していた建物が建てられないということにもなりかねません。

3.不動産会社と土地探し

資金計画を定めていると、不動産会社が具体的な予算の中で探せます。
もし準備をしていない場合、予算を超えてしまう価格の土地を案内されて気に入ってしまい建物の建築費に回せなくなるという事例も有り得ます。
自分好みの家を建てることが目的ですから、しっかりと予算内で良い土地を探してもらえるように不動産会社に協力してもらうと良いですね。

注文住宅の土地の決め方を知っていただけたでしょうか。
では、続いて土地探しと施工会社探しの順番についてご紹介していきます。

□土地探しと施工会社探しはどちらを先にするべきか?


理想的な家づくりを考えてみましょう。
自分の理想を叶える施工会社が見つかり、自分の理想どおりの間取りが実現できることではないでしょうか。
また、余計な支払いがなく、予算内で家づくりができることも重要ですよね。
これらは理想の家づくりに必要です。

そこで、これらを叶えるポイントである土地探しと施工会社探しのどちらを先にするべきかという点をご紹介します。

*土地探しが先の場合

土地探しを先にした場合、良い土地が見つかってから慌てて施工会社を探すことがあります。
土地を住宅ローンを組んで購入する場合、建物の完成までつなぎ融資を受けるのが一般的です。
建物が完成して住宅ローンが実行されるまでは利息のみを支払い、住宅の引き渡しのタイミングで住宅ローンを使用して清算するのがつなぎ融資の仕組みです。
金利は住宅ローンと比べて高めに設定されていることが多いので、この期間を短くするために急いで施工会社を探すと後悔する場合があります。

*施工会社探しを先にした場合

あらかじめ施工会社が決まっている状態で土地を購入するとなると、スムーズに着工できます。
さらに、土地探しにおいて設計担当者にアドバイスをもらいながら探せます。
自分の理想とする間取りがその土地で実現できるかといった問題も、あらかじめ相談しながら土地を決められるので解決しますね。

順番は、施工会社を先に探した後に一緒に土地探しをすると良いでしょう。
具体的には、不動産会社で土地探しを始めて、同時に施工会社を探します。
そして、施工会社が決まったらその施工会社に土地探しを依頼するという順番です。

 

 

 

 

 

 

□土地探しに強いハウスメーカーの特徴とは?

ハウスメーカーに土地探しを依頼する際には、3つの特徴のあるハウスメーカーをおすすめします。
ハウスメーカーの本業ではない土地探しを依頼する上で、よりご自身の希望やライフスタイルに合った土地を探せるようにするために大変重要です。

1. 地域に密着したハウスメーカー

地域に密着したハウスメーカーは、その地域の特徴といった情報を多く持っているため土地探しに強く、ご自身のこだわりに合った土地を提案してくれる場合が多いです。
土地探しに詳しいと外から分かる土地の特徴だけでなく、地盤や土地形状の種類といった土地の性質を理解しており、これらを踏まえて土地探しをしてくれます。
さらに、街の役立つ情報や地元に根ざした情報も教えてくれるでしょう。

2.建物のプランやデザインの自由度が高いハウスメーカー

プランやデザインの自由度が高いハウスメーカーは、様々な要望に対して柔軟に対応できる傾向があります。
土地や建物のデザインにある程度のこだわりがある方は必ず抑えるべきポイントです。
しっかりとご自身の要望や好みを伝えると、土地や建物において、予算や工数の関係で要望に応えられない場合でも、どのようにすれば要望通りになるのかを提案してくれます。
ご自身の要望と会社の可能な範囲をお互いがすり合わせられるような関係を築けるハウスメーカーに依頼するようにしましょう。

3.予算や条件に合わせた提案をしてくれるハウスメーカー

ハウスメーカーの1つの利点として、土地と建物の両方を提案できるという点が挙げられます。
そのため、提示した予算や条件、希望を基に提案してくれるというだけでなく、なぜその提案を行うのかという理由付けもできるハウスメーカーは信頼できる土地探しに強いハウスメーカーと言えます。
担当者によって変化する部分はありますが、提案力のあるメーカーにすることで、ご自身の好みや希望を理解してくれているのか読み取れます。

□ハウスメーカーに土地探しを依頼するときの注意点とは?

ハウスメーカーに土地探しを依頼する際には2つの注意点があります。
土地探しだけでなく、建物のデザインの場面でも後悔しないためにも、ハウスメーカーに依頼する際にはこれらの注意点を理解し、ハウスメーカーに依頼するようにしましょう。

1.土地探しに対応していないハウスメーカーもある

系列の不動産会社がなく、分譲地の販売を行っていない建築会社はあまり土地探しに積極的ではないか得意でない可能性があります。
その場合、土地探しに関する有力な情報を持っていないことが多いため、土地探しが得意かつ積極的なハウスメーカーに依頼すると納得のいく土地を見つけられます。
また、気に入った不満のない土地でなければ、どれだけ好みのデザインの住宅になっても後悔してしまいます。
そのため、ハウスメーカーをお探しの際は、建物の好みだけでなく、当社のように土地探しに強いハウスメーカーを探すことをおすすめします。

2.土地が見つかった後にハウスメーカーを変更できない

土地探しはハウスメーカーの本業ではないため、土地を紹介してもらい、建物は別のハウスメーカーに依頼することは基本的には不可能です。
建物の契約を前提として、土地探しを進めていくケースが多いため、土地探しを依頼する前に、その会社に建物を依頼する前提で、好きなデザインか確認しておきましょう。
土地探しに協力的でもご自身の好みのデザインが得意ではないケースがあるため、土地探しに強いか、デザインが好みかの2点をしっかりと抑えておくことをおすすめします。

□土地探しの際に知っておきたい用語

土地を探す際に、聞き馴染みのない用語を耳や目にした経験がある方は多いのではないでしょうか。
しかし、これらの用語を理解することは、ご自身の希望に合った土地を探すためには重要です。
土地探しをスムーズに進められるように、土地探しに必要な用語を理解していきましょう。

*建ぺい率

建ぺい率とは、土地の中で建築面積がどのくらいあるのかを示したものです。
建築面積とは、建物を真上から見た時の大きさのことを指します。
建ぺい率の上限を決めることで、土地が建物でつまらず、風通しや日当たりを確保できます。
そのため、建ぺい率を超えないように建築しなければなりません。

*容積率

容積率とは、土地面積の中の書くフロアの合計面積である延べ面積を表した数値です。
容積率も土地によって制限があり、これによって建物の階数を制限し、隣家への日当たりや風通しを確保する目的があります。
そのため、容積率を超えないように建築しなければなりません。

*用途地域

それぞれの土地には、用途があらかじめ定められています。
その中の工業専用地域に定められた土地以外で住宅は建築できますが、商業建物も建築できる土地では、騒音や日当たりに悩まされる場合があります。
学校、ホテルなどの種類や建物のサイズによって第一種低層住居専用地域や第一種中高層住居専用地域というように用途地域が分けられるため、ご自身にとってメリットが大きい地域を選ぶ必要があります。

□ハウスメーカーに土地を選んでもらうメリットについて!


ハウスメーカーに土地を依頼するメリットを紹介します。

メリット1.理想の建物を建てられる土地を探してくれる

土地だけを単独で探してしまうと、実際にその土地に家を建てようとした際に建築制限を受け、希望通りの建物を建てられないケースがよくあります。
また、土地の予算だけでなく、建物と土地を合わせた予算で土地を探しをしてくれるのも嬉しいですね。

なかなか不動産には出回らない公有地や、これから造る土地なども、選択肢に入るので意向に適する土地が見つかる可能性が高くなります。

メリット2.窓口が1本化できる

土地購入と建物の建築依頼を同じ窓口でできるので、ローンの窓口を1本にできるのも良い点ですね。

また、土地の売主がハウスメーカーになっている場合は、仲介手数料が割引される可能性があるのもメリットです。
ハウスメーカーが売主の代理人の場合であっても、売主の意向で仲介手数料がかからない場合があります。土地探しの依頼というと、不動産会社を思い浮かべる方が多いかも知れませんね。
では、不動産会社とハウスメーカーに依頼するのではどこが違うのでしょうか。
それは、土地をどのように捉えて探すかという点です。

不動産会社は、更地の状態を考えて土地を探しますが、ハウスメーカーは土地の上に建物を建てることを想定して土地を探します。
自社で建物を建てる可能性が大きいので、建築しにくい土地は避けられますし、建てた後でトラブルになるような条件の悪い土地も避けられます。

無難な土地を探す場合よりも、絶対に手に入れたい土地があるときの方がハウスメーカーの力を上手く利用できるかも知れませんね。
自力では値下げ交渉が難しいけれど、欲しい土地があるという場合は、ハウスメーカーに頼んでみると良いかも知れません。

ハウスメーカーに土地を選んでもらうメリットをご紹介しました。
それでは、最後に土地探しのコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

□土地探しのコツとは?


コツ1.土地にかける費用を把握する

土地を購入する際にかかる費用は、土地代だけではありません。
登記費用や測量費用が発生します。
また、農地を宅地にする場合は届け出や許可に費用がかかります。

ハウスメーカーに土地探しを依頼する際は、仲介手数料がかかりますし、住宅ローンを利用する場合はローン手数料や印紙代もかかります。
それに加え、購入後は固定資産税もかかってきます。

これらにかかる費用は、土地代の約5~10パーセントと言われています。
ただ、古い家を壊す場合は取り壊し費用やインフラ整備費用が発生するので、ある程度余裕を持っておくと良いですね。

コツ2.必ず自分の目で確認してから決める

ハウスメーカーに土地を探してもらう場合であっても、全てを担当者に任せるのはおすすめしません。
できる限り、実際に自分の目で確認してから決めましょう。

印象や周りの雰囲気は、実際に自分の目で見ないと感じ取れないものです。
土地は慎重に決める必要があるからこそ、確認してから決めるのが重要ですよね。

コツ3.土地区画は角地が人気である

土地が区画割りされて販売している場合、隅にある角地が人気です。
住宅に囲まれていない角地は開放感がありますし、駐車スペースを確保しやすいところが魅力です。
ただ、人気が高いため費用も高めに設定されている点には注意してくださいね。

コツ4.将来性を考えて検討する

今は周辺に商業施設がなかったとしても、大型ショッピングセンターができる、新しい駅が開くなどの可能性がある土地は、将来的に値上がりするかも知れません。
反対に住宅周辺の商業施設の閉店ラッシュが続いている、空き家が増えているといったエリアは後々値下がりしていく可能性があります。
なるべく資産価値を維持できるように、今だけではなく将来のことも考えて土地を決めることをおすすめします。

□まとめ


注文住宅の土地探しについてご紹介しました。
土地探しと施工会社探しの順番や、ハウスメーカーに土地を選んでもらう方法もあるということ、また土地探しのコツを紹介しました。
これらの内容が参考になれば幸いです。
注文住宅を建てられる方で、これから土地探しをされる方はぜひ当社にお気軽にご相談ください。

 

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著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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