くらし方のデザインによって快適な住まいを!旗竿地のメリットとデメリットを紹介します

旗竿地という土地について聞いたことはありますか。
旗竿地は一般的な土地のように四角形ではないため、扱いづらく思われる方もいるかもしれません。
しかし、設計の仕方次第で住みやすくなります。
そこで今回は、旗竿地のメリットとデメリット、くらし方のデザインによって旗竿地が快適な住まいになった実例をご紹介します。

 

□旗竿地とは?

旗竿地は聞き慣れない言葉ではないでしょうか。
旗竿地は土地の種類の名前の1つです。
長方形や正方形で平らな土地を整形地と言いますが、L字型や三角形、傾斜や高低差がある土地を不整形地と言います。
そして、旗竿地は不整形地にあたります。

具体的な形状をご説明しましょう。
旗竿地は、上記で述べたように四角形の土地ではなく、名前の通り旗のような形をしている土地です。
道路に接している土地が細長く、奥にまとまった面積の敷地があるということが特徴です。

旗竿地は土地の利用価値が比較的高い都市部に多くあります。
そして旗竿地が販売される理由として一般的なのは、相続などの事情で売却された都市部の土地を、売れやすい価格や大きさを考えて分割しているというものでしょう。

 

□旗竿地のメリットとデメリットを紹介

旗竿地の定義をご説明しましたが、実際旗竿地に住まいを建てる際のメリットやデメリットが最も気になるポイントですよね。
ここでは、旗竿地特有のメリット、デメリットをご紹介します。

 

*メリットとは?

 

まずはメリットを3つご紹介しましょう。

1つ目のメリットは、近隣の土地の相場よりも価格を抑えられるということです。
というのも、土地の取引の際には、整形地であるか不整形地であるかが査定の1つの指標になり、不整形地はその特殊性から割安になる場合が多いからです。
周辺の土地の価格の相場よりも2割から3割抑えられると言われています。

このように土地代で価格を押えられる分、内装や家具のデザインにこだわれるなどの利点があるでしょう。

2つ目のメリットは、道路から離れたところで静かに生活できるということです。
旗竿地を購入した場合、家を細長い土地の奥側に建てることが多いです。
そのため、道路と家の間に距離が生まれ、自動車などの道路からの騒音が届きにくくなるでしょう。
また、家の前を通る通行人の視線が気になることもないでしょう。

3つ目は、道路に面した路地部分をお好みに活用できるということです。
路地部分の活用方法として多いのは、駐車場を設けるものです。
この細長い敷地に駐車スペースを作っておくと、奥の広い敷地を家に充てられますよね。

また、道路には近くなりますが、路地部分に建物を建て、広い玄関を設けるという方法もあるでしょう。
さらに、路地部分によって敷地が広がっているため、3階建ての家にもできるかもしれません。

 

*デメリットとは?

 

続いてデメリットを3つご紹介します。

1つ目は、風通しや日当たりが悪い場合があるということです。
旗竿地は、比較的広めの土地を分割したものであることが多いため、周囲が建物で囲まれている状態になるかもしれません。
このような場合、場所によっては日が当たりにくい、風が通りにくいという不便が発生する可能性があります。

2つ目は、外構のための工事費用がかさむ場合があるということです。
というのも、旗竿地は同じ面積の四角形の土地に比べて、塀などの外構が長くなってしまうからです。
既存の塀に関しては心配ないですが、新たに工事を行う際には気を付けましょう。
また、駐車場を作るなどの路地部分の工事も費用が高くなることがあります。

3つ目のデメリットは、路地部分を活用しきれない場合があるということです。
様々な活用法が考えられる分、悩んでしまうこともあるでしょう。
駐車場や玄関スペースにすること以外には、自転車置き場や小さい子ども用の遊び場、遊歩道のような玄関アプローチを設ける方法もあります。

 

□旗竿地の特性を活かした実例

最後に、旗竿地のメリットとデメリットを踏まえて建てられた、快適な住まいの実例を3つご紹介します。

まず、周囲を建物に囲まれた旗竿地に家を建てたケースです。
回りの建物によって採光と風通しに問題があることが考えられるため、工夫が必要でした。
そこで施したのが、吹き抜けと高窓です。
1階のダイニングとキッチンのスペースに吹き抜けを設け、高窓を配置することで日当たりが十分の風通しの良い空間になりました。

吹き抜けがあることで開放感も得られます。
さらに、光と風を通すための方法として、2階部分の渡り廊下にすのこを取り付けることも考えられるでしょう。

次に、比較的コンパクトな旗部分に3階建ての家を建てたケースです。
こうすることで、延床面積を広げられました。
また、採光を活用するために、2階や3階に大きな窓と接するベランダを配置することで、開放感を感じられる住まいになりました。

3つ目は、路地部分を少し高めの木塀で囲まれた玄関アプローチを設置した例です。
上述の通り、路地部分は活用方法が多様です。
この場合、玄関アプローチに木塀を設けることで、玄関が落ち着いた印象に仕上がっています。

 

□まとめ

旗竿地のメリットとデメリット、特性を上手く活用した事例をご紹介しました。
一見扱いにくく感じるかもしれませんが、旗竿地には様々な良いポイントがあります。
設計によってデメリットを補えるので、旗竿地も候補の1つに考えてみてはいかがでしょうか。
ご質問がございましたら、当社までお気軽にご相談ください。

著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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