【狭小住宅でも広々住みたい!そんな方へ狭小住宅を広く感じさせる工夫を紹介します!】

「もう少し広々とした家で過ごしたいな」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
実は狭小住宅でも、工夫すれば広々とした生活ができるのです。
そこで今回は、狭小住宅を少しでも広く感じられるようにする工夫について紹介しましょう。

【狭小住宅での注意点について】

ではそもそも、なぜ部屋が狭く感じてしまうのでしょうか。
家の面積が小さいというのは前提としてありますが、それだけではありません。
その注意する点さえ事前に知っておけば失敗も減るでしょう。
そこでまずは、狭小住宅を建てる際に失敗しやすい点を紹介します。

まず1つ目は、通路です。
狭小住宅では、スペースが限られているためしっかりと通り道を考えないと余計に狭く感じてしまいます。
また、部屋のスペースをなるべく取ることばかり考えていると、部屋は広くなっても通路の位置が不便で過ごしにくいなんてこともあります。

そのため、しっかりと普段の生活をイメージして使いやすい通路を確保するようにしましょう。

2つ目は、収納スペースの確保についてです。
こちらも部屋のスペースを広く取ることばかり考えていると失敗してしまう例の1つでしょう。

部屋の広さばかり考えていると収納スペースが少なくなってしまいます。
収納スペースが無いと、物が散乱したり収納するための棚を買って部屋に置いたりするので、結果的に広くしたはずの部屋も狭くなるのです。

そのため、収納スペースはしっかりと確保するようにしましょう。
部屋をなるべく広く保つためにも、狭小住宅では階段の下やロフトなど、デッドスペースの利用をおすすめします。

3つ目は、空調の悪さです。
狭小住宅で部屋を広々としたい人は、なるべく1つ1つの部屋を大きくするためにあまり部屋を区切りません。

しかし、そうすると部屋の区切りがないため空調が悪くなってしまいます。
空調が悪くなると、室温を一定に保つことが難しくなる可能性が大きいので注意が必要です。
快適な生活を送る上で室温は重要なポイントの1つです。

間取りやエアコンの位置の工夫で改善できる場合も多いので、事前に業者の方と相談しておきましょう。

 

【狭小住宅を広く見せるポイントについて】

✳︎光の取り入れ方を工夫する

狭小住宅ではなるべく室内を広くしようと、隣の家と近い距離に建てる場合が多いです。
しかし、そればかりを考えていると、隣の家との距離が近いことで光が家の中に入りづらくなってしまいます。
そのため、光の取り入れ方を工夫するようにしましょう。
家の中が暗いと、窮屈に見えてしまいがちです。

一方、部屋の中が明るいと開放的で広々とした空間に見えます。
では、そのためにはどのような工夫をすれば良いのでしょうか。

1つは、天井を高くする方法です。
天井が高い分、圧迫感がないのに加えて窓を取り付けるスペースが広がり、縦に長い窓を取り付けられたり高い位置に窓を取り付けられたりします。
また、天窓をつけて上から光が入るようにすると尚良いでしょう。

2つ目は、ガラスの扉や壁を取り付ける方法です。
一般的に室内の扉や壁は木材などの反対側が見えない素材で作られます。
するとそれらは、室内に入ってきた光をそこで遮断してしまいます。
しかし、その素材をガラスにすると、光は遮断されません。

そのため、光が入り部屋全体が明るくなります。

3つ目は、吹き抜けを作る方法です。
吹き抜けにすることで、普通は1階にしか取り入れられない光が2階まで届きます。
また、その分天井も高くなるので明るく開放感のある家に仕上がります。

 

✳︎スキップフロアを設置する

皆さんはスキップフロアをご存知でしょうか。
スキップフロアとは、同じフロアの中で床の位置を少しずつずらす方法を言います。
1つの空間の中に段差をつけることで動きが生まれ、実際のスペースよりも広く見えるのです。

主な例としては、階段を浮かせて設置したり、壁を数枚ずらした状態で設置したりする方法があります。
特に階段を浮かせる方法は、階段下にスペースが生まれるので開放感が生まれるでしょう。
ここで生まれたスペースは収納にも使えるので是非取り入れてみたください。

 

✳︎屋上を活用する

狭小住宅は横にスペースが取れません。
そのため、縦にスペースを取るよう意識してみましょう。
そこでおすすめするのが屋上です。
屋上にテーブルや椅子などを設置してみるのはいかがでしょうか。
そこで食事をしたり晩酌をしたりと、素晴らしいプライベート空間できるはずです。

屋上にプライベート空間を設計することで、狭小住宅でも開放感のある理想的な生活が実現できるのです。

 

✳︎ロフトを設置する

屋上と同じく、上に空間を作るという考え方からロフトを設置するという方法があります。
ロフトであれば、下に光も届きますしデッドスペースの有効活用もできます。
収納スペースにしてみたり、ちょっとした書斎などにしてみたりしても良いのではないでしょうか。

 

【まとめ】

今回は、狭小住宅を少しでも広く感じられるようにする工夫について紹介しました。
狭小住宅でも工夫をすれば広々とした快適な空間に仕上げられます。
皆さんも、土地の面積が狭いからといって理想を諦めず、是非自分好みの空間にしてみてください。

著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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