部屋を広く見せるためのポイントご紹介!

どうしたら部屋が広く見えるのかという悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
家具選び、レイアウト、インテリア、収納などを工夫することで部屋を広く見せることができます。
今回は、部屋を広く見えるコツをご紹介します。
是非参考にしてください。

□選ぶ家具を工夫する

部屋に設置する家具によって部屋の見え方や印象が大きく変わるでしょう。
少しでも広く見せるために効果的な家具選びをしましょう。

 

まず、1つ目の方法は、鏡を取り入れることです。
ミラー効果といって鏡を取り入れることで部屋に奥行き感を出せ、広く感じられるでしょう。
このミラー効果は商業施設などでも取り入れられているものです。
少し大きめのスタンドミラーを置くとより効果を発揮しやすいでしょう。

 

2つ目の方法は、透明な素材の家具を取り入れることです。
家具でガラスやアクリル素材のものを取り入れると広く見えるでしょう。
透明であれば、透き通って、向こう側が見えるので圧迫感を軽減し、抜け感を出してくれます。
ガラス天板のテーブルは取り入れやすいでしょう。

 

3つ目は高さの低い家具を選ぶことです。
高さの低い家具を取り入れることで、部屋の空間を広く感じるでしょう。
自分の目線よりも低い家具を選ぶことで、圧迫感を軽減できます。

 

4つ目は、床面を多く見せることです。
家具の下の床が見えることで、奥行き感を感じられるでしょう。

 

5つ目は、兼用できる家具を選ぶといいでしょう。
兼用できる家具を取り入れることで、家具の数を減らし広く感じられます。
数多くの家具を置くよりも、用途を兼ね備えた家具を置くことが部屋を広く感じることができつつ利便性を叶えられます。

例えば、ダイニングセットの椅子の高さを低くし、椅子にクッション性をつけることでソファとしても利用できます。
また、ダイニングテーブルとデスクを兼用する方法も良いでしょう。
家具を最低限の数にすることで部屋を広く見える部屋を作りましょう。

□インテリアの色を工夫する

色は部屋の雰囲気に大きな影響を与える大きな要因の1つです。
部屋を明るく見せるために明るい色や淡い色のインテリアを選びましょう。
特に、部屋の中の大きな面積を占めるカーテンやラグ、壁などを明るい色や淡い色にすることで部屋全体の雰囲気が明るくなります。
例えば、ライトグレー、白、ベージュなどのナチュラルカラーを取り入れると広く見えやすいでしょう。

しかし、インテリアの全色を淡い色だけにしてしますと、部屋がぼやけた印象になってしまうので、クッションや小さな小物でアクセントカラーを入れましょう。
インテリアの配色の黄金比に従って、ベースカラーとアソートカラーとアクセントカラーが70パーセント、25パーセント、5パーセントの割合で配色するとバランスのいい部屋になるでしょう。

また、部屋の色使いを増やし過ぎないことも大切です。
沢山の色を使いすぎるとごちゃごちゃして狭く見えることがあります。
柄ものは小さめに取り入れたり、色の数を減らしたりして統一感を出しましょう。

□収納方法を工夫する

物が溢れて散乱していると部屋が狭く見えます。
収納の仕方を工夫してすっきりとした広い部屋を作りましょう。

 

1つ目は、ソファやベッド下の収納スペースを有効活用する。
ソファの下のスペースは収納スペースとしては見落としがちなデッドスペースでしょう。
大きなものを収納できるスペースではありませんが、雑誌や本などを収納するには最適でしょう。
ベッドの下もボックスなどを取り入れて有効活用しましょう。

 

2つ目は、壁収納で収納スペースを増やしましょう。
壁収納を作ることで、圧迫感なく収納スペースを増やすことができます。
壁に収納することで、床の面積が広くなり、すっきり見えます。
収納方法次第では、おしゃれな雰囲気を作り出せるでしょう。

 

3つ目は、クローゼットのスペースに無駄なく収納しましょう。
クローゼット内の上部にあるハンガーラックを前後2段設置し、衣服を掛けることでより多くの衣服が収納でき、季節別でも収納しやすくなります。
また、下段には引き出し型の収納ボックスを置き100パーセントスペースを活用しましょう。
また、縦長の収納ラックは、バッグやアクセサリー類を収納するのに最適でしょう。

クローゼット内の高さや幅を自由に区切って収納できる整理棚はある程度の高さがあるクローゼットに取り入れると良いでしょう。

また、収納スペースが少ないのであればラックを活用しいて作るのも1つの方法です。
サイズ調整可能なハンガーラックやオープンラックを取り入れると上手く収納スペースを作り出せるでしょう。

このように収納の仕方や工夫によって部屋を広く見せることができます。

□ 部屋を広く見せるレイアウト例5選

部屋を広く見せるコツとして他には、レイアウトがあります。

 

1.奥行きの錯覚を生む家具配置

家具の高さを前から後ろへと緩やかに低くする手法は、遠近法の魔法によって部屋を広く見せる秘訣です。

入口近くに高い本棚を置き、その対極に低いテーブルを配置すると、部屋が深く、そして広く感じられます。
このテクニックは特に狭いワンルームで効果を発揮します。
狭い空間でも、このような配置によって一気に開放感が生まれるのです。

 

2.間接照明で空間を拡張

間接照明は、ただ明るくするだけではなく、部屋に奥行きと広がりをもたらします。
天井や壁に照明を当てることで、陰影が生まれ、それがまた空間を広く見せる錯覚を生むのです。

例えば、テレビの背後に照明を配置するだけで、部屋が一気に広がったような感覚に陥ります。
さらに、この照明が作る微妙な陰影が、部屋全体に落ち着いた雰囲気をもたらすのです。

 

3.床と壁を活かす視覚戦略

床や壁が見えるレイアウトは、視覚的に部屋を広く見せるための重要なポイントです。
家具や装飾で床や壁が隠れてしまうと、その狭さが強調されてしまいます。

一方で、家具を一方の壁に寄せ、反対側の壁を空けることで、広がりを感じさせられます。
このようにして、床面積と壁面積を最大限に活用することで、部屋はぐっと広く感じられるのです。

 

4.無に頼る、何も置かない場所の創造

何も置かない場所を作るというのは、一見シンプルながらも効果的な手法です。
物が置かれているだけで、人はその場所を狭く感じてしまいます。

しかし、何も置かない空間を作ることで、その逆効果が生まれ、部屋全体が広く感じられるのです。
この空間は、一時的な物置き場になりがちですが、その誘惑に負けずに維持することが重要です。

 

5.テレビの不在、新たな広がりの始まり

テレビを置かないという選択は、今や多くの人にとって現実的な選択肢となっています。
ネットの普及により、テレビでの視聴が減少している今、その場所を空けることで部屋が広く感じられます。

テレビを捨てるという選択は大胆かもしれませんが、その代わりにプロジェクターを使えば、新たな楽しみ方が広がります。
壁一面をスクリーンにして映像を楽しむことで、部屋はさらに広がりを感じさせる空間に変わるでしょう。

□床を上手に見せて部屋を広く見せよう!

床の見せ方によっても部屋を広く見せられます。
そこで、どのような床の見せ方が良いのか解説します。

 

1.家具の配置で床面積を有効活用

部屋の広さと家具の占める割合は、美的なバランスと心地よさに直結します。
一般的に、部屋の広さに対して家具が占めるべき面積は約3分の1とされていますが、これはあくまで目安です。

マンションなど窓が少ない環境では、家具の配置により多少の自由度が増します。
重要なのは、家具を配置する際に一箇所に集中させ、床の見えるスペースを確保することです。

 

2.窓辺を活かした家具の配置

窓の前に家具を配置することで、自然光が床に降り注ぎ、部屋全体が広く感じられます。
特にリビングやダイニングの窓辺は、ソファやテーブルを配置する絶好のスポットです。

このようにして作られた空間は、ただ広く見せるだけでなく、家族や友人が集まるコミュニケーションの場ともなり得ます。
窓辺の家具配置は、視覚的にも機能的にも多くを提供してくれるのです。

 

3.脚付き家具で床を見せる

床が見えるということは、視覚的に広がりを感じさせる重要なポイントです。
脚のある家具を選ぶことで、その下の床が見え、部屋が一層広く感じられるのです。

例えば、脚付きのソファやテーブルは、床面積を有効に使いつつ、空間に「軽さ」をもたらします。
このような家具選びによって、部屋は視覚的にも心地よく広がりを感じさせてくれるでしょう。

□ 合わせ技で広く見せる

これまでご紹介したポイントを組み合わせることで、より部屋を広く見せられます。
それでは、部屋を広く見せる合わせ技について解説します。

 

1.真っ白なすのこベッドで床を見せる

床が見える設計のベッドは、部屋に奥行き感を与えます。
白い色調がさらにその効果を高め、空間に一体感を生み出します。

脚部が細いデザインであれば、その軽やかさが加わり、部屋全体が開放的に感じられるでしょう。
このように、ベッドの選び方1つで、部屋の印象は大きく変わるのです。

 

2.物を整理できる大容量収納ベッド

収納力のあるベッドは、部屋のゴチャゴチャを解消し、視覚的にも広がりを感じさせます。
特にヘッドレスで白いデザインのものを選ぶと、圧迫感がなく、スッキリとした印象を与えられるでしょう。

収納部分が見えない設計なら、物の整理整頓もスムーズに行えます。
これにより、物理的な広がりだけでなく、心地よさも手に入れられます。

 

3.明るい色味のベンチタイプソファ
ソファ選びでも、部屋を広く見せるテクニックが活かせます。
重厚感のあるソファよりも、ベンチタイプの軽いデザインがおすすめです。

明るい木の色とホワイト系レザーの組み合わせは、部屋全体を明るく、広く見せる効果があります。
さらに、座面が低い設計なら、視線が遠くへと続き、広がりを感じやすくなります。

□まとめ

今回は、部屋を広く見せるためのポイントをご紹介しました。
空間の見せ方はアイデア次第です。
様々な工夫をして限られたスペースを有効活用しましょう。
本記事がインテリア選びの参考になると幸いです。

 

HOPEsコラム 一覧へ

著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

関連記事

室内干しの悩みを解消!乾太くんで快適生活を手に入れよう

忙しい日々を送りながらも、家事の効率化を求め、快適な生活環境を保ちたいと願う方もいらっしゃることでしょう。 今回は、洗濯にかかる時間を短縮し、室内での洗濯物乾燥に関する悩みを解決する一助となる「乾太くん」の魅力とその便利 […]

リビングをもっと快適に!コンセント位置の選び方と配置のコツ

新築やリノベーションを計画している方は、リビングでの快適性と機能性を高めるために、コンセントの位置選びに特に注意を払うのではないでしょうか。 この記事では、リビングのコンセント位置選びの重要性と、種類や配置計画のポイント […]

くらし方のデザインによって快適な住まいを!旗竿地のメリットとデメリットを紹介します

旗竿地という土地について聞いたことはありますか。 旗竿地は一般的な土地のように四角形ではないため、扱いづらく思われる方もいるかもしれません。 しかし、設計の仕方次第で住みやすくなります。 そこで今回は、旗竿地のメリットと […]

くらし方のデザイン、家に取り入れておきたいおすすめの家具

ソファやベッド、テーブルやチェストなど家具というとさまざまな種類やデザインの物が挙げられます。たくさんある家具の中で家に取り入れたいおすすめの家具を紹介していきます。 まず、1人暮らしの際に新居になければならない必需品で […]

くらし方のデザイン、収納方法に関して知っておきたい注意点

くらし方のデザイン、収納方法に関して知っておきたい注意点を紹介していきます。日々の暮らしの中で収納をいかに上手にするかは非常に大切で、収納をうまくすることが出来ればかなりすっきりとした気分で暮らすことが出来るようになりま […]

Owner’s Voice施主さま対談
ホープスで実際に家をつくられた施主さまの家づくりの思い出をご紹介します。
施主さま対談をみる
お問い合わせはこちら
Homeへ