デザイン住宅をご検討の方必見!内装を決める際のポイントを解説します。

住宅を建てるにあたって、家の印象と暮らしの快適さを決定する要因は「内装」です。
内装は、外観のイメージや間取りが影響したり、注意すべき要素が多かったりして考えにくいことと思います。
そこで今回は、内装を決める際に注意すべきポイントについて解説します。
デザイン住宅をご検討の方は是非ご参考ください。

□内装を決める際のポイントとは?

*フローリング

フローリングは部屋の中でも広い面積を占めるため、部屋のイメージに大きな影響を与えます。
例えば、洋風の家には白色のフローリングが合います。
逆にモダンや和風の家に合わせたい場合は、落ち着いた印象を与える黒などの濃い色のフローリングが良いでしょう。
どんなイメージにも合うのは、ナチュラル色のフローリングで、部屋の汚れが目立ちにくいことからも1番人気があります。

他にも、ツヤがあるものと、ツヤがなくマットなものでも印象が異なります。
部屋の印象に馴染む質感のフローリングを選ぶこともまた色と同様に重要でしょう。
肌触りがよく馴染みやすい無垢材のフローリングは人気が高いです。

*壁材

フローリングと同様、広い面積を占める壁材の中でも、人気のある4つの種類を紹介します。
1つ目は、タイルです。
外装でよく使用されるイメージがあるかもしれませんが、様々な色味や形がアクセントになるので内装に使用するのもおすすめです。
水や汚れに強いという特性を活かせば、キッチンや洗面所の水周りにもピッタリであることを押さえておきましょう。

2つ目は、塗り壁です。
珪藻土やしっくいを使用して壁を塗ることで仕上げる方法です。
調質や抗菌の効果が期待でき、落ち着いた印象の見た目にできることがポイントでしょう。

3つ目は、木材です。
優しい雰囲気を作れる木材ですが、使用しすぎるとログハウスのようになってしまうので、アクセント使いするのが効果的な使用方法です。
壁材に木材を使用する場合は、見た目の良い無垢材を使うのが良いでしょう。

4つ目は、クロスです。
安価で豊富な種類のデザインがあるビニールクロスは、よく使用される壁材です。
他にも、自然素材を使ったエコクロスも押さえておきましょう
調質の効果があり、新築特有のにおいを抑えられるのが魅力です。

壁材を選ぶ際には、色の数を少なくしてできるだけシンプルにすることが重要です。
壁には窓やカーテン、絵、写真など様々なものを設置する場所なので、多くの種類の壁材や色を使うとごちゃごちゃした印象を与えてしまいます。

*ドア・引き戸・照明

ドアや引き戸は建具とよばれており、枠に注意して選ぶことが重要です。
スッキリした印象を与えるために、枠が目立ちにくい建具を選ぶのが一般的です。
扉自体を壁紙と同じ白色にして、枠も同時に目立たせなくするのも1つの方法でしょう。
一方、洋風の内装を目指す場合は、枠が目立つ方が建具も目立っておしゃれに見えることもあります。

照明は、天井から光を照らすものだと思われがちですが、様々な照明方法があります。
ここでご紹介したいのが、置き照明を使用することです。
床に置けば、光の重心が低くなるので落ち着いた雰囲気を演出できるでしょう。
また、壁や天井に当てれば、光は反射して陰影が付くようになるので、部屋にメリハリをつけられます。

*コンセント

失敗例が多くあげられるのが、コンセントの数と位置です。
スタンダードな配置は、マネするのではなく参考程度にするのが良いでしょう。
というのも、実際にその家でどのように暮らすかによって、コンセントの必要な数と位置は異なるからです。

そこで、コンセントの位置を決める前に、まず間取り図に家具を置く位置を書き込んでみましょう。
家具が邪魔で使いにくくなる位置は避け、より便利に使える位置にコンセントを配置してください。
家中に偏りがないようにコンセントを配置することが重要です。
掃除機のコンセントを差す時に、どこにコンセントがあれば便利か意識して配置を考えると良いでしょう。

*部屋

日当たりや風通しを良くするためには、部屋数は少ない方が良いです。
風通しが良ければ、湿気がこもりカビが発生するリスクを抑えられます。
また、将来子供が巣立つことを考えると、使わない部屋ができてしまい、掃除や手入れが行き届かなくなる恐れがあります。
そのため部屋数は最小限にし、家具の配置を工夫したりパーテーションを使用したりして、必要に応じて部屋を区切って使うのが良いでしょう。

続いて、部屋の広さについて考えましょう。
他の部屋とのバランスを考える必要があるので、広ければ良いという問題ではありません。
一方の部屋では無駄なスペースが生まれているのに、もう一方の部屋では必要なスペースの確保が難しいといった状態は避けたいでしょう。
また、スペースに余裕があるとしても、広くしすぎると空調の効率が下がったり、見た目が殺風景になったりしてしまいます。

□デザイン住宅の内装をおしゃれにするテクニック!

1.素材のマリアージュ

異なる素材を組み合わせることで、空間にリズムと個性が生まれます。
例えば、木の床材とタイルを組み合わせることで、温かみと洗練が共存する空間を創出できます。
このような素材のマリアージュは、ただ美しいだけでなく、機能性にも寄与します。

さらに、木とタイルの組み合わせは、耐久性とメンテナンス性にも優れています。
木は自然な温かみを提供し、タイルは耐水性と耐摩耗性に優れています。
この二つの素材が一緒になることで、例えばリビングエリアは木で暖かみを、キッチンやバスルームはタイルで機能性を高めるといった具体的な空間創造が可能です。

2.空間のリズム

スキップフロアを取り入れることで、空間に高低差をつけ、視覚的なアクセントを加えられます。
このような空間設計は、特に狭小住宅で効果を発揮し、収納スペースも増やせます。

スキップフロアの導入は、単に美学的な要素だけでなく、実用性にも寄与します。
例えば、高低差を利用して収納スペースや隠れた読書スペースを作れます。

また、スキップフロアは自然光の導入にも役立ちます。高い位置に窓を配置することで、自然光が部屋全体に広がり、明るく開放的な空間を実現できます。
さらに、スキップフロアを活用することで、高低差が生まれ、部屋ごとのプライバシーも確保できます。

3.インテリアコーディネーターとの協力

自分1人でのデザインに自信がない場合は、当社のように、インテリアコーディネーターがいるハウスメーカーを選ぶことをおすすめします。
プロのアドバイスは、あなたの理想を形にする大きな力となります。
インテリアコーディネーターは、設備やインテリア、内装のプロであるため、内装デザインについて最適な提案を受けられます。

これまでに数多くの住宅をコーディネートしてきたノウハウをもとに、より実生活に役立つアドバイスをもらえるでしょう。
また、プロのコーディネーターは、最新のデザイントレンドや素材の知識も豊富です。
これにより、あなたがまだ知らない新しい選択肢や可能性を提案してくれる可能性が高いです。
プロによる細かい調整と提案は、単に「いい家」を作るだけでなく、「あなたらしい家」を作るための不可欠な要素となります。

□デザイン住宅の内装プロセス

1.打ち合わせ

はじめに行われる打ち合わせでは、自分たちの希望をしっかりと住宅会社に伝えることが重要です。
専門家のアドバイスを受けながら、理想に一歩近づく内装を考えましょう。
打ち合わせの段階では、具体的な素材やデザインの選定、さらには予算やスケジュールについても詳細に話し合います。

この時点でしっかりとコミュニケーションを取ることで、後々の誤解やトラブルをげます。
また、打ち合わせでは、住宅会社が提案するプランに対するフィードバックも重要です。
自分たちのライフスタイルや好みに合わせて、プランの微調整も可能ですよ。

2.レイアウトと見積もり

打ち合わせが終わったら、次はレイアウト案と費用の見積もりです。
この段階で、細かい部分の調整とコストの最終確認を行います。
レイアウトの確認では、家具の配置や動線、収納スペースの位置など、生活をスムーズにするための要素も考慮します。
見積もりについては、素材のグレードやオプション、さらには施工期間によっても変動するため、細部まで確認することが必要です。

3.施工と確認

施工が始まったら、途中で様子を確認することも大切です。
この確認作業が、後でのトラブルを防ぐ鍵となります。
施工中の確認は、素材の取り付け方や仕上げの品質、さらには工程の進行状況についてもチェックする機会となります。
例えば、壁紙や床材が予想と違う場合、早めに修正できます。

また、施工中に発生する問題点や改善点を早めに住宅会社にフィードバックすることで、最終的な仕上がりに大きく影響する可能性があります。

□デザイン住宅の内装費用の変動要素と節約テクニック

1 素材とグレード

内装費用は、選ぶ素材やそのグレードによって大きく変動します。
例えば、壁紙のデザインやフローリングの素材など、選択肢は多岐にわたります。
高級な壁紙や特別な木材を選ぶと、当然費用は上がりますが、その分、空間の質感や耐久性も向上します。
また、照明器具やドアノブ、窓枠などの細部にもこだわると、それが全体の印象を大きく左右することもあります。

2.アクセントウォール

壁の一部を異素材で仕上げることで、空間にアクセントを加えることができます。
このような手法は、費用が多少かかる場合もありますが、その価値は十分にあります。
アクセントウォールには、石材やガラス、金属なども使用されることがあり、それぞれが持つ独特の質感で空間に深みを与えます。

また、アクセントウォールは単なるデザイン要素でなく、機能性にも寄与する場合があります。
例えば、音響効果を高めるための特殊な素材を使用することもあります。

*節約テクニック

費用を抑えたい場合は、素材のグレードを下げたり、必要な箇所だけにアクセントを加えるなどの工夫が可能です。
節約テクニックを活用しながら、理想の内装を目指しましょう。
例えば、高級な素材を使いたい場所とそうでない場所を明確にすると、バランスを取れますよね。
また、既存の家具や装飾品との相性を考慮することで、新たな購入を減らす方法もあります。

□まとめ

内装を決める際のポイントをご紹介しました。
やはり考えるべきことは多いですが、1つ1つポイントを押さえていけば問題ありません。
この記事をご参考に、理想のマイホームを手に入れましょう。

 

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著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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