デザイン住宅で理想通りの外観にする方法! 要素編

デザイン住宅において、最も印象を左右するのは「外観」です。
前回の記事ではまずイメージを持つために、外観の種類をご紹介しました。
続いて今回はより細部に焦点を当て、外観を決める要素や注意点について解説します。

□デザイン住宅の外観を決める要素とは?

*色

外観の色は家の印象に最も影響を与えるもので、周りの景観との調和とも関係する要素です。
サンプルを見て小さな面積で確認した時と、実際に外壁の大きな面積になった時では色の見え方が異なることが多いので注意しましょう。

白やベージュ系の色は、清潔感があり明るい印象を与えるため人気が高いです。
しかし素材によっては汚れが目立ちやすくなってしまうので、撥水性のある素材を選ぶべきでしょう。
黒やブラウン系の色は、高級感のある落ち着いた印象を与えます。
ところが日光を吸収しやすいため、家の中が暑くなりやすく、断熱に注意しましょう。

また、色を分ける際には基本的に2色をベースにします。
平面で見た時に上下で色を変えると、建物に奥行き感が出ます。
凹凸で色を変えると、上下で分けるより複雑でアシンメトリーな外観にできます。

*形

1つは建物の形です。
例えばシンプルモダンのイメージでは、凹凸がない真四角の形が人気ですが、シンプルを追求し続けると日光を遮れないなど暮らしにくい家になる恐れがあります。
そのため、デザイン性と機能性、どちらも考える必要があるでしょう。
シンプルな形はスタイリッシュで都会的な印象を与え、費用も比較的低く抑えられます。
複雑な形は費用が高くなりますが、重厚で高級感のある印象を与えます。

2つ目は屋根の形です。
決めた外観イメージに合うように屋根の形を選びましょう。
例えば、和風の外観イメージの家には切妻屋根(和風の屋根)を選びます。

*素材

様々な素材がありますが、人気の高い4つの素材を紹介しましょう。
1つ目は、サイディングです。
セメントやセラミックなどを使用した板状の外壁材のことをいいます。
耐久性があり簡単に手入れできるだけでなく、短い工期で完成できるため、とても人気が高く外壁材の主流となっています。
木質系、樹脂系、金属系、窯業系と4種類あり、中でも窯業系が多く用いられていることを押さえておきましょう。

また、金属系サイディングはガルバリウムと呼ばれています。
耐久性に加え、断熱性と防音性の高さが魅力ですが、他のサイディングよりも費用が高くなってしまうので注意しましょう。

2つ目は、タイルです。
土、石、粘土を1,300度という高温で焼き固めたもののことをいいます。
洋風の外観に使われることが多く、デザインが豊富にあって耐久性が高いことが魅力です。
費用は高いですが、メンテナンスにかかる費用は他の素材より低いことを押さえておきましょう。

3つ目は、ALCです。
軽量気泡コンクリートと呼ばれるもののことをいいます。
断熱性、耐衝撃性、耐火性、遮音性が高いですが、耐水性が低く費用もかなり高くなることに注意しましょう。

4つ目は、モルタルです。
セメント、砂、水を混ぜて練ったもののことをいいます。
職人が行うので様々な模様をつけられる反面、乾燥させるために工期が長くかかり、ひび割れしやすいことがデメリットでしょう。

*その他

まず、玄関の扉についてです。
形、色、素材のデザイン性に加え、開き方やセキュリティー面の機能性を考えましょう。

次に、窓についてです。
引き違い窓や上げ下げ窓、天窓といった大きさや形が異なる様々な種類があります。
窓は室内の空調や明るさを調整する役割があるので、外観デザインだけでなく部屋の間取りを意識しながら配置を考えましょう。
また、窓枠やサッシに使用する素材も様々な種類があるので、自身のこだわりを演出できます。

□デザイン住宅の外観を決める際の注意点とは?

家の外観イメージを伝える際には、写真や絵を複数枚用意しましょう。
様々な角度から撮られたものや時間帯別に撮られたものなど、1枚ではなく複数枚用意することで、特にどこが気に入っているか細部までイメージが共有できます。
言葉だけで伝えようとして、イメージが食い違うことがないよう注意してください。

また見た目や費用だけでなく、耐久性やメンテナンス費用についても考えましょう。
安価な資材を使えば初期の建築費用は低くなりますが、耐久性が低いためメンテナンス費用が高くなる恐れがあります。
そのため、耐久性を重視してメンテナンス費用を抑えるために、高価な資材を選ぶという方法は一理あるといえます。

最後に、全体を通して不満や疑問点が生じたらすぐに伝えて解決するようにしましょう。
外観のデザインは後から修正しようと思うと、追加で費用がかかるだけでなく、もう修正できない可能性もあります。
遠慮せずに、納得のいくまで相談するようにしてください。

□まとめ

デザイン住宅の外観を決める要素と注意点についてご紹介しました。
全体のイメージを持ち、デザイン性だけでなく機能性も考えながら、個々の要素を決定していくことで、理想通りの外観にできるでしょう。
ご参考頂ければ幸いです。

著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

Works(株)ホープスの建築実例

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