デザイン住宅を検討中の方必見!外観と内装のポイントについてご紹介!

「デザイン住宅を建てたい。」
「デザイン住宅のポイントって何だろう。」
このように考えている方はけっこういるのではないでしょうか。
多くの方がせっかくデザイン住宅を建てるならしっかりポイントを押さえたいと思います。
そこで今回は、デザイン住宅の外観のポイントなどについてご紹介します。

□外観の種類

家の外観のポイントをご紹介するまえに外観の種類をおおまかにご紹介します。

*和風

和風の家と聞くと、ほとんどの方が同じような外観の家を想像するのではないでしょうか。
屋根のデザインは切妻屋根で、玄関が引き戸といった外観を想像したと思います。
素材に関しても木材や瓦といった自然のものを想像したでしょう。
和風の家はこのように昔から利用されてきた素材の良さを感じられます。
日本の四季それぞれに適した利便性もあるので日本に住むならとてもおすすめです。

*洋風

白色の壁に明るい屋根といったフレンチスタイル、
屋根や壁から飛び出ている窓のアメリカンスタイル、
大きな屋根があるカナディアンスタイルなど
さまざまな国のスタイルによって外観が異なります。
そのため、洋風の家と言ってもいろいろな選択ができます。

*モダン

モダンな家はシャープでシンプルな外観が特徴です。
デザインによっては本当に家なのか疑ってしまうようなものもあります。
かっこいい家を建てたい方におすすめかもしれません。
個性を活かしやすく、無駄がない外観にできるのもモダンの特徴です。
さらにモダンは和モダン、洋モダンというように派生したデザインが存在します。

・和モダン
和モダンは日本の和を感じながらも現代のシャープさを維持したデザインの外観です。

・洋モダン
洋風の印象を維持したままスッキリした現代のアレンジを混ぜ込んだデザインの外観です。

□外観のポイント

デザイン住宅の外観には以下のようなポイントがあるので参考にしてください。

*屋根の形状

屋根の形状は外観の印象に大きく関わってきます。
家のシルエット、軒の有無などが変わってくるからです。
そのため、外観をおしゃれにする上で一番重要と言ってもいいでしょう。
切妻屋根、寄棟屋根、片流れ屋根などさまざまな種類があるので、
理想の外観に近づけるために家に合ったものを選んでください。

*窓やサッシ

窓やサッシのデザインもしっかり押さえておきたいポイントになります。
大きさや位置によって屋根と同じくらい外観の印象が変わります。
サッシを細く見えるようにする、サッシを見えなくする、または素材を変えてみるなど、
ちょっと工夫するだけで雰囲気が大きく変わってくるでしょう。
しかし、外観を重視しすぎると場合によっては使いづらい窓になるかもしれません。
窓やサッシは普段の生活のことも考慮した上で選んでください。

*玄関

玄関は家の顔と言ってもいい部分になります。
来客があったとき、訪ねた人の印象にとても残ります。
そのため、素材や配色、壁とのバランスを考えて選んでください。

*決めるとき

思い描いている外観を業者に伝えようとしても、
言葉では伝えきれない部分が出てきます。
そのため、業者にどのようなイメージを持っているかを伝えるときは
写真などを用いるようにしてください。
言葉よりも簡単にわかりやすく伝えられるでしょう。

外観を重視してより良い素材を使うとどうしてもお金がかかります。
さらに定期的なメンテナンスも考えると費用はとても大きくなるでしょう。
そのため、できるだけ予算内に収めることをおすすめします。
外観と予算のバランスを考慮して選んでください。

□外観デザインを考えるときに注意したい4つのポイント

外観デザインは、ただ美しいだけでなく、住む人の個性や価値観を反映させる重要な要素です。
以下では、外観デザインを際立たせるための独自のアプローチをご紹介します。

 

1.ベースとなるテイストの選定

ベースとなるテイストを選ぶことは、外観デザインの成功の鍵となります。
このテイストが決まれば、全体に一貫性が生まれ、外観が一層引き締まります。

先述したように和風、洋風、モダンといった多様なテイストがあります。
選択肢は多いですが、その中から自分自身か、あるいは家族のスタイルに合ったものを選びましょう。

 

2.色彩のマスタリー

外観デザインにおいて色は非常に重要な要素です。
一般的には、外観の色は3色以内にまとめると、洗練された印象を与えやすいとされています。

具体的には、ベースカラーが70パーセント、アソートカラーが20パーセント、アクセントカラーが10パーセントの割合が理想的です。
この法則を理解しておくと、色選びやアレンジがスムーズに行えるでしょう。

 

3.素材と仕上げの工夫

外壁や屋根の素材選びは、外観デザインにおいても大きな影響を与えます。
例えば、ガルバリウム鋼板はモダンな印象を強調するのに適しています。

一方で、塗り壁はナチュラルや和モダンなテイストによく合います。
素材と仕上げ方法によって、同じ色でも全く異なる印象を生み出すことが可能です。

 

4.外構のトータルコーディネート

外観デザインと同様に、外構も重要な要素です。
門扉やフェンス、駐車場など、これらも全体のデザインに一貫性を持たせることが求められます。
例えば、シンボルツリーや花壇を設置することで、外観に更なる魅力を加えられるでしょう。

□注文住宅のおしゃれな外観施工事例

今回は、多彩なテイストで仕上げられた外観の事例をご紹介します。

 

1.和モダンの調和:自然と一体となる美学

和モダンの外観は、日本の伝統と現代のデザインが融合した美学です。
グレーの外壁に木目調のアクセントを加えることで、洗練されつつも温かみのある外観に仕上がります。

窓は縦型に統一し、その数も控えめにすることで、シンプルながらも力強い印象を与えます。
屋根は薄く、シャープなラインを描くことで、モダンな雰囲気をより演出できるでしょう。

 

2.北欧ナチュラル:明るく、心温まる佇まい

北欧テイストの外観は、白やパステルカラーを基調とし、明るく温かな雰囲気が特徴です。
三角屋根と格子窓が独特のリズムを作り出し、視覚的にも楽しませてくれます。

エクステリアにもこだわり、木製の門柱や白いポストが、そのナチュラルな美学を際立たせます。
照明デザインにも工夫を凝らし、夜になるとまた違った顔を見せる外観になることでしょう。

 

3.サーファーズハウス:西海岸の風を感じる自由な空間

サーファーズハウス風の外観は、ラップサイディングの白い外壁と三角屋根が特徴です。
広いデッキスペース(カバードポーチ)は、屋根付きで使い勝手が良く、アウトドアリビングにも最適です。

玄関とリビング前のデッキは、まるで西海岸の風を感じさせるような、開放的で自由な空間を作り出します。
このような外観は、海を感じられる場所で特に人気があり、リゾート感溢れる生活を実現できるでしょう。

□内装のポイント

外観についてご紹介してきましたが、内装についても簡単にご紹介します。

*壁材

内装をこだわる上でとても重要な部分です。
ここでは4つの壁材について簡単にご紹介します。

・クロス
この壁材は費用があまりかからず、扱いやすいというメリットを持ちます。
さまざまなデザインのものがあるので、安くおしゃれに仕上げたい方におすすめです。

・塗壁
これは昔から使われている壁材です。
職人の実力によって仕上がりが異なりますが、質感やデザインを楽しめます。

・無垢材
この壁材は高級感を演出してくれる壁材です。
保湿に優れており、木材の味も楽しめるというメリットがあります。

・タイル
耐久性に優れており、外壁にも使われる壁材です。
耐水性にも優れているので、水をよく使うところにおすすめです。
異なるタイルを自分好みに並べることでオリジナリティを出せるでしょう。
しかし、少し費用がかかります。

*コンセント

コンセントの位置はこれから生活していく上でとても重要になります。
どれだけおしゃれな内装に仕上げても、コンセントが少ない、場所が悪いなど
問題が住み始めてからわかる場合があります。
このような状況にならないようには、まず間取りから考えてください。
どこにテレビを配置するのか、掃除機をつなげたとき掃除しにくくないかなどを
考えると理想のコンセントの位置が見えてくるはずです。

□内装デザインを考えるときに注意したい4つのポイント

内装デザインで、これからご紹介するポイントを押さえて、より良い空間づくりの参考にしてください。

 

1.配色の美学

配色は、空間に一体感と調和をもたらす魔法のような要素です。
色彩の選び方一つで、部屋は洗練された空間にも、または落ち着かない場所にも変貌します。

床の色調に合わせた家具や建具を選ぶことで、空間に統一感が生まれ、それが高級感や落ち着きをもたらします。
このように、配色は内装デザインにおいて非常に重要な要素であり、その選び方には細心の注意が必要です。

 

2.照明の演出

照明は、空間に深みと高級感を与える重要な要素です。
シーリングライトは確かに便利ですが、それだけでは部屋全体が安っぽく見える可能性があります。

間接照明やダウンライトを取り入れることで、控えめながらも存在感のある光を放ち、空間に高級感を与えます。
照明の工夫は、内装デザインの成功を左右する大きな要素であり、その選び方には特別な注意が必要です。

 

3.間取りの工夫

間取りは、家全体の雰囲気を大きく左右する要素です。
壁や間仕切りを極力減らすことで、視線が遠くまで届き、開放感が生まれます。

また、窓やドアの枠を大きくすることで、自然光がたっぷりと入り、明るい印象を与えます。
このように、間取りの工夫は、家全体に開放的な印象を与える重要なポイントです。

 

4.家具選びの重要性

家具は、内装デザインの一部とも言える存在です。
家具選びが後回しになると、後で寸法や色調が合わないという問題が起こり得ます。
最初に家具を選ぶことで、それに合わせて他の内装要素を計画できます。
家具選びは、内装デザイン全体の成功を左右する非常に重要なステップです。

□まとめ

ここまでデザイン住宅の外観のポイントなどについてご紹介してきました。
外観のポイントだけでなく、内装のポイントについても知っていただけたでしょうか。
理想の家を現実にするためにも、細部までしっかりこだわって選んでください。
きっと今後ずっと住んでいきたい家が完成するでしょう。

 

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著者情報

清野 廣道

清野 廣道

株式会社ホープス代表 
一級建築士
横浜市出身・1995年7月ホープス設立
限られた敷地条件を最大限に活かした、風・光・緑の感じることのできる空間提案を心がけています。

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