二世帯住宅には、共有する部分と分離させる部分の配分によって、いくつかのタイプがあります。そして、共有する部分が多くなれば多くなるほど、ストレスが発生しやすくなり、分離する部分が多ければ多いほど、お互いのプライバシーを守れます。

狭小敷地に建てる二世帯住宅では、限られた床面積の中で、共有する部分を分離させる部分をそれぞれの世帯が暮らしやすい間取りになるよう配分することが成功のポイントです。

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二世帯住宅のタイプ

二世帯住宅には共有タイプと完全分離タイプがあり、共有タイプはすべて共有、部分的に共有というタイプに分かれます。完全分離タイプは、隣り合う2軒の家のように、すべてを別々にするタイプです。

共有タイプの二世帯住宅では、共有できる部分と、最低限分離しなくてはならない部分に分け、家の面積、家族構成、ライフスタイルに合わせて、共有部分を決めていくことが大切です。

  • 共有できる部分 玄関・キッチン・リビング・浴室・トイレ
  • 分離する部分 寝室・子供部屋

共有タイプの二世帯住宅でおこる問題点

玄関共有で発生しやすいストレス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

常に玄関に靴が溢れる、玄関の近くに両親の居室がある間取りでは、子供の友達が来ていると騒がしい、子供が玄関内に靴を脱ぎっぱなしにするので玄関のたたきが片付かず、来客があると恥ずかしいといった問題がおこることがあります。

来客の多い家庭では、玄関を分離させることが理想ですが、狭小住宅の場合、その為に居住スペースが削られてしまいます。玄関を分離させずに、玄関内をすっきりさせておく為の解決方法としては、玄関に大きめの収納スペースを作ることが考えられます。家族全員の靴はもちろん、コートや帽子、土間付き収納にすれば、ベビーカーやスポーツ用品などもしまっておけます。玄関を気持ちよく共有する為には、散らからない玄関、常に見栄えの良い状態に保ちやすい玄関であることが大切です。

キッチンで発生しやすいストレス

妻側の両親と同居の場合には、血の繋がった親子なので、深いストレスにはなりませんが、夫側の両親と同居する場合、他人同士がキッチンを共有します。夫婦共働きで、食事の支度は日常的に親世代がするというようなケースであれば、キッチンの使い方に対するストレスは生まれにくいかもしれません。そのようなケースでは親世代のキッチンと割り切り、食器類や食料品の置き場所を変えたり、食事の内容に口を出したりしなければ、問題は起こらないでしょう。

しかし、両世代が食事の支度をする場合、鍋や食器のしまい方、調味料の場所、料理の仕方など、それぞれ主婦として長年培ってきた方法があります。それを共有しなくてはならないので、細かな行き違いが重なって、大きなストレスになる恐れがあります。ストレスを発生させない為には、2人で気持ち良く食事の支度ができるキッチンにする工夫が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

また、子世代が、毎日の食事の支度をする家庭では、親世代用のミニキッチンを作るという考え方もあります。食事は一緒に作り、一緒に摂るが、親世代の居室に来客があった時には、お茶を入れたり、夕食の後、親夫婦がお茶を飲んだりする時に気兼ねなく使えるからです。

共有しても使いやすいキッチンのレイアウト

 

 

 

 

 

 

一緒に食事の支度をする予定であれば、互いに動きやすいレイアウトのキッチンにしておく必要があります。血の繋がった母子であっても、動線がぶつかり合うキッチンでの食事の支度はストレスを生みます。例えば、対面式で横一列にシンクやガス台が並んでいるⅠ型のレイアウトでは、背面にある食器棚や調理台との間の幅に注意が必要です。一人で調理をする場合には、90センチあれば十分ですが、2人で調理をする場合には、1メートル20センチ程度は確保しなくてはなりません。

シンクやガス台がL字に並んでいるL字型、シンクやガス台がコノ字に並んでいるコノ字型、シンクと作業台、ガス台と作業台が平行に並んでいるⅡ型、Ⅰ型対面キッチンの側面が壁に接しているペニンシュラ型は、回遊動線にならないので、複数で調理する場合には、広い面積が必要です。反対に、壁付のⅠ型キッチンは最も床面積を倹約でき、2人で調理をしても動線がぶつからないレイアウトです。アイランドキッチンも、コノ字型やペニンシュラ型のように広い面積が必要とも言われますが、実は狭いキッチンにも向いています。なぜなら回遊動線のキッチンにできるからです。

キッチンに使える面積から、通路に1メートル20センチを確保できるのであれば、対面式Ⅰ型キッチンやアイランドキッチン、通路を広くすると、ダイニングスペースが圧迫されてしまう場合には、壁付Ⅰ型キッチンが向いています。

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間取りのよっておこるかもしれないストレス

生活音の問題

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親世代と子世代の生活の時間帯がずれている場合、早く就寝する方の世代の睡眠を、帰宅の遅い世代の生活音が妨害してしまうことがあります。リビングの話し声、入浴のシャワーの音、トイレの排水音などが、間取りによっては、早寝の世帯の寝室に響いてしまうのです。反対に、起床が遅い世帯の睡眠を起床が早い世帯が妨害してしまこともあります。生活の時間帯にずれがある家庭では、寝室の真上や真下に水回りを配置しない、ニオイや音が階上にまで広がりやすいリビング階段を避けるなど、間取りの工夫が必要です。

動線の問題

共用スペースの配置場所によっては、スムーズな生活動線にも、暮らしにくい生活動線にもなります。共用スペースをストレスなく使う為には、スムーズな動線を作る間取りが必要です。

理想的な配置は、玄関、リビング、キッチンを含む水回りが家の中央にあり、その両側に親世帯と子世帯の居室がある間取りです。反対に、親世帯、又は子世帯の居室の奥に共用部分がある間取りでは、水回りに手前にある世帯の居室が、家族の通行場所になってしまいます。

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完全分離タイプ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

狭小敷地に建てる完全分離タイプの二世帯住宅では、広大な敷地に建てる二世帯住宅とは違った良さがあります。通常、このタイプの二世帯住宅は、上下階、又は左右に完全に世帯を分ける二世帯住宅で、マンションで上下階、又は隣に住むような感覚なので、完全にプライバシーを確保できます。しかし、その分、お互いの世帯のコミュニケーションが希薄になるという面もあります。広い敷地に建てられた二世帯住宅では、遠くに住んでいるならともかく、こんなに近くにいるのに顔も合わせないという状況になることもあります。親世代、子世代ともに忙しい年齢の時には良いのですが、親世帯が高齢になった頃には、それが寂しさに繋がることもあります。

二世帯で暮らす狭小住宅では、床面積を確保する為、日当たりと風通しを確保する為、スキップフロア、小上がりの和室、吹き抜けなどが採用されます。その工夫が、それぞれ独立した玄関や水回りを持ち、プライバシーを確保しながらも、お互いの世帯が気配を感じることができる家を作り上げます。これこそが理想の二世帯住宅ではないでしょうか?狭二世帯で暮らす狭小住宅とは、お互いに干渉はしないが、一緒に暮らしている楽しさと安心感を共有できる二世帯住宅なのです。

家は長く住まう場所です。今はお互いの世帯が忙しく暮らしているから感じないことでも、親世帯が高齢になれば、精神的にも身体的にも心もとなさを感じる日がやってくるかもしれません。その時になっても、暮らしやすさが持続することを考えておくことも、二世帯住宅成功のポイントの一つです。

HOPEsの狭小住宅への思い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホープスは、狭小住宅での快適な暮らしを実現させたいという思いで、すべての住宅の建築に向き合っています。
根本にあるのは、狭小住宅での快適さとは、無駄を省いたシンプルな暮らしにあるのではないかという考え方です。

敷地の形、道路や周辺の環境に合わせて、日当たりと風通しの良い家、プライバシーを確保できる家、高いインテリア性と優れた住宅性能を持つ暮らしやすい家、安心して暮らせる防犯性の高い家をご提案します。

狭いから快適さをあきらめるのではなく、より快適な暮らしを目指して、施主様のご希望に沿った家にしていきます。

狭小住宅としての参考になる建築実例がたくさんございます。ぜひご覧ください。

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