都市部で戸建て住宅を建てる場合、隣接する家との距離がほとんどない狭い敷地であるケースが多くあります。そして狭い敷地で快適な暮らしをする為には様々な工夫が必要です。
敷地が広く、隣の住宅との距離がある程度離れていればおこらないようなことでも、敷地が狭く、住宅と住宅の間の距離が短いと、様々なトラブルの種になってしまうからです。
そのうちの一つがエアコンです。

 

狭小住宅や小さな敷地にエアコンをつける時に注意すること

敷地が狭く、隣家との距離が短いという環境の狭小住宅では、エアコンの設置に苦労することがあります。スムーズにエアコンを設置する為に注意することを確認していきましょう。

設計の段階でエアコンの室内機を設置したい場所を指定しておく

リビングや寝室などの部屋の用途、南向き、西向きなどの日当たり条件の違いによってエアコンが稼働する時間は異なります。そして窓や、テーブル、ベッドなどの家具を置く予定の位置によって、エアコンを設置したい場所は違ってきます。

冬場、暖房機としてエアコンを使う際には、エアコンの真下にベッドやテーブルがあると、温風が吹き付けてきます。夏場、冷房機として使用する場合で、複数の部屋に一つのエアコンを設置する場合、スイングしたとしても風が行き渡らない場所が出てしまう恐れがあります。

そのようなことを配慮してエアコンの位置を決めておけば、住居の完成後、快適にエアコンが使えます。そう考えると、住居が完成し、家具の配置を整えてからエアコンを導入した方が良いのでは?とお考えになるかもしれませんが、そうではありません。なぜなら狭小住宅の場合、家が完成した後にエアコンを設置するのは非常に大変だからです。

理由1 室内での設置場所の確保が難しい

周辺の家との距離が近い場合、周辺の家の日当たりを遮らない為の建築規制が設けられています。その為、部屋によっては天井が通常の家より低い、又は斜めになっている場合があります。その環境の中で柱や筋交いなど、家の支える為の大事な機能に支障をきたさずに室内機を設置できる場所を確保しなくてはなりません。その為には、設計の段階でエアコンの室内機の場所を決めておく方が対処しやすいのです。
さらに、室外機との距離も考慮に入れないと、外壁に長いドレン管(エアコンから出る水滴を排出する管)をつけなくてはならなくなります。

理由2 敷地環境によっては足場が必要になる

足場を組まないと設置できない場合には、足場代が工事費に上乗せされます。足場設置の費用目安は、足場を架ける面積×平方メートル単価で計算する為、ケースによって異なりますが、10万円以上かかることもあります。

敷地が広い道路に面していれば、高所作業車を利用するケースもありますが、都市部の狭小住宅ではほとんど不可能です。また、敷地環境によっては足場が組めず、設置できないこともあります。
住宅を建築する際に、エアコン設置が決まっていれば、住宅建設の為に組んだ足場で、エアコン設置に必要な準備工事も行われます。

理由3 コンセントの位置がエアコンをつけたい場所にないおそれがある

設計の段階で、エアコンの室内機を設置したい部屋と室内の位置の希望を伝えておくと、壁にエアコンスリーブというドレン配管用の穴をあけ、エアコンが設置できるようにしてもらえます。
エアコンの室内機を設置したい部屋と位置を伝えておかないと、エアコン用コンセントがない、コンセントは取り付けられているが希望の位置ではないなど、家が完成してから後悔することになってしまいます。

室外機の設置場所を確保する

エアコンの室外機を設置する場所選びにはいくつかの条件があります。消費電力を抑え、エアコンの利きを良くする為の条件と、隣家とのトラブルを避ける為の条件です。

消費電力を抑え、快適にエアコンを使う

エアコンの室外機は、直射日光が当たらず、周囲に通気できるだけのスペースがあること、傾かずまっすぐに設置できることが最低条件です。その上で、できれば雨ざらしにならない場所、室内機と近い場所が理想的です。
直射日光が当たる、通気性が悪い、室内機と離れているというような場所は、エアコンの消費電力を高くするので、エアコンが効きにくくなり、電気料金が上がってしまいます。

追加工事費を抑える

敷地が狭く隣家との距離が短い為、地面置きができない、ベランダがない、又はベランダが室内機の場所から遠く離れているなど、敷地や家屋の条件に合わせて、室外機を設置できる場所を確保しなくてはなりません。

室外機と室内機の距離が長くなるほど、配管や配管カバーにかかる費用が膨らんでいきます。地面やベランダに設置できない場合、壁に設置する方法、数台分の室外機を縦に並べて設置する方法、1階屋根に設置する方法など様々ありますが、ほとんどの場合、工事料金が基本の料金より高くなってしまいます。

できるだけ無駄な費用を使わず、希望に沿った位置に効率よく設置する為には、早い段階で設置場所を確保することが大切です。

隣家への配慮

敷地が狭いと、エアコンの室外機を置く場所を確保しにくい状況にあります。物理的には何とか設置できたとしても、隣家の窓に向いていると、エアコンからの排気が隣家に流れ込んでしまいます。

また、隣家の寝室に面していた場合、エアコンの音が迷惑になるのでは…と心配になり、夜は暑くてもエアコンを使えないという状況になってしまいます。
隣家のどの部分に面しているかということも、設置場所を決める時には考慮する必要があります。

エアコンの機種

エアコンは、メーカーや機種によって大きさや重さ、エアコンスリーブの形態が異なります。そしてエアコンの設置は建築を依頼した会社で電気工事を担当する電気屋さんに依頼する場合と、個人的に電気屋さんに依頼する場合があります。

どちらの場合であっても、相談すれば、設計担当者と電気屋さんが室内環境、敷地環境に適した機種の選び方をアドバイスしてくれます。エアコンの機種によって、配管工事の方法が異なる場合もあるので、メーカーやエアコンの機種も早い段階で決めておく方がより安心です。

設計士、電気屋との連携が不十分だと、いざエアコンを設置しょうとした時に、エアコンスリーブというドレン配管用の穴が合わず、購入したエアコンが使えないこともあります。その結果、エアコンに合わせて穴をあけなおす、又はエアコンを再購入するということも起こりかねません。

穴をあけなおすとなると、家へのダメージが心配ですし、エアコンを購入しなおすとなると、予算が大幅に狂ってしまいます。
施主側でエアコンを購入する場合には、設計士と電気屋さんの間に行き違いが生じないように配慮しなくてはなりません。

それを考えると、多少割高になっても、家を建ててもらう会社の電気屋さんにエアコンの設置や機種選びをお願いする方法が最も安全です。

Works(株)ホープスの建築実例

室外機を置く場所が複数確保できない、でも複数のエアコンが必要 そんな状況のぴったりの製品はある?

1台分しか室外機の場所を確保できなくても、複数の室内機が使える住宅用マルチエアコン

メーカーによって、様々なタイプのエアコンがありますが、2018年にダイキンから発売されたココタスは、1台の室外機で3台の室内機が使える狭小住宅にはうってつけのエアコンです。

ココタスは、小空間マルチカセット形エアコンで、洗面所やキッチン、廊下、玄関など、エアコンを設置していない小さな空間に設置する為の最小サイズのエアコンです。従来の天井埋め込みカセット型の室内機の68%という小型なので、狭い部屋にも取り付けられます。
専用の室外機には、ココタス以外の壁掛け式居室向けのルームエアコンも合計3台まで接続できるため、複数台の室外機を設置することが難しい敷地環境でも、複数の室内機を設置できます。

室外機を設置する必要がない窓用エアコン

窓用エアコンは室外機を設置するエアコンに比べると、冷房効果は落ちますが、どうしても室外機を設置できない場合には、便利なエアコンです。工事が不要なので、扇風機のような手軽さで簡単に取り付けられます。

 

 

 

 

ホープスの建てる快適な家

狭くても快適な暮らしをする為には、夏の暑さ、冬の寒さをコントロールすることも大切な要素です。

ホープスは、狭小住宅での快適な暮らしをお手伝いしたいという思いで、すべての住宅の建築に向き合っています。
家が建て込んでいる都市部では、夏場の温度上昇は、郊外に比べて顕著なのでエアコンの台数や設置位置は暮らしの快適さに大きな影響を与えます。
狭い敷地内にある狭小住宅であっても、綿密な計画があれば、効率よくエアコンを設置できます。

狭いから快適さをあきらめるのではなく、より快適な暮らしを目指して、施主様のご希望に沿った家にしていきます。

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エアコン設置で躓かないポイント

家を建てる時には、何かとお金が必要になる為、ついエアコンは後回しになりがちです。でも、家が建ってからエアコンを設置すると、トラブルの種になってしまいます。

エアコンについても、しっかり設計士さんと相談しましょう。

  • 設計の段階で、エアコンを設置する部屋と、位置を決め、設計担当者に伝える
  • 敷地の条件、住宅の条件によって最適なエアコンの機種は違ってくるので、設計士、電気屋さんとの連絡を密にとる
  • 建設を依頼した会社の電気屋さんにエアコンの入手方法や機種について相談する

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