SE構法を扱う住宅業者が解説、制震と免震の違いについて

世界的にみても日本は有数の地震大国、ここ20年ほどのタイムスパンで見ても東日本大震災や阪神淡路大震災をはじめとして度重なる大地震を経験しています。
日本のどこに住んでいても大地震に遭遇する可能性があり、建物の耐震性を高めることは誰にも共通する課題になっていると考えて間違いないでしょう。
建物の耐震性を検討する際に耳にするのが、耐震や免震・制震と言う言葉ですが厳密に意味を御存知の方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は建物が地震に備える際に必要になる基本的事項や、耐震性にすぐれるSE構法の特徴などを御紹介します。
はじめにそれぞれの言葉の意味を確認しておきましょう。
耐震構造とは、壁面や柱を強化したり補強材を加えることで建物全体を強固にして地震の振動に対抗することを可能にする構造をいいます。
制震構造とは建物内にダンパー(振動軽減装置)を設置して地震のエネルギーを吸収し振動を抑制するというものです。
これに対して免震構造とは建物と土地地面との間に面新装置を設置することで、振動を遮断できるように建物を地面から絶縁する構造になります。
これらはいずれも地震大国日本にあって、少しでも建物の強度を上げるために研究模索された結果、考案されたものです。
それぞれに建物の損壊を防止する上では優れた工法ですが、三者を比較すると地震の振動を建物から絶縁することを可能にする点で、被害を軽減させる観点では免震構造が優れているといえます。
ただし施工数で言えば耐震構造が最も多い実績があり、現在でも年間約13万棟で採用されています。
そこで耐震構造の中でも普及が進んでいる「SE構法」と特徴やメリットを御紹介します。
SEとは「工学的で安全な工法」と言う意味です。
阪神淡路大震災で木造家屋の倒壊が続出したのは、材木の強度が不安定で、構造強度についての法的規制が曖昧で構造のチェック体制も杜撰だったことなどの事由が複合的に作用した結果と判明しています。
このような従来の木造住宅のありようの欠点を解消し、より耐震性の高い木造住宅を実現したのがSE構法です。
SE構法では木材同士の接合部分には、金物をドリフトピンと呼ばれる専用金物を使用するので梁とも強固に接合することに成功しています。
そのおかげで木材住宅にRC造の性能も兼ね備えた「半剛接」と呼ばれる構造体を形成しています。
ところが高強度の建物を建築できるようになる一方で、躯体重量も増加し従来よりも柱脚への負担が増すことになります。
そこでSE構法では柱と土台を金物で接合し、柱脚部の補強を図っています。

Works(株)ホープスの建築実例

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